ボードゲーム―――それは究極の知的エンターテイメントです!
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ボードゲームとは、文字通りボード(盤)上で
ダイス(サイコロ)やカード、
コマなどを使って楽しむゲームの総称です。
このうちカードだけを使うものを
特にカードゲームと呼んで区別しますが、
ここではそれらをすべてひっくるめて、
「人と人とが一緒に遊ぶゲーム」のことを、
“ボードゲーム”と呼ぶことにします。
ただし便宜上、TVゲームやコンピューターゲームなどのデジタルゲームは含みません。
ピンとこない人は、将棋や囲碁、すごろく、花札、麻雀を思い浮かべてください。
これらがボードゲームです。
海外生まれのボードゲームも、実は日本でメジャーになっているものがあります。
『UNO』™や『モノポリー』がそうです。
すべてのボードゲームは、基本的に、
一定のルールの下、勝敗を競うことを目的としています。
将棋にも囲碁にもルールがあって、勝敗を競いますね?
そしてもう1つ、大きな共通点があります。
それは、「人と人とが遊ぶもの」という点です。
デジタルゲームやWeb上にもボードゲームはありますが、
実際に人と会って遊べない代わりにコンピューターやWebで対戦するという意味で、
やはりこれらは同じものです。
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日本でもかつてはボードゲームが盛んでしたが、
TVゲームの登場で一時低迷し、
近年また盛り返しています。
海外での発展ぶりはすさまじく、
ヨーロッパやアメリカでは
すでに“文化”の域にまで達しています。
文化とは、日本におけるマンガや
小説を想像していただければピッタリでしょう。
ゲームデザイナーという、マンガ家・小説家に相当する創り手がいて、
それぞれに個性があり、個別にファンもついています。
出版社に相当するのがゲームメーカーであり、膨大な数のゲームが生み出されています。
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中でもドイツは一大ゲーム発信地として、
世界をリードしています。
年間250〜300本もの“新作”ゲームが発売され、
国際的なゲーム・フェスティバルや
ビジネス・ショウも開催されています。
このフェスティバルには、
世界中から15万人ものファンが訪れ、
700以上のブースが出展されます。
またビジネス・ショウにも
やはり世界中のバイヤーやメーカーが集まり、
その年のゲームシーンのトレンドはドイツのこのショウで決まるのです。
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なぜ、世界的にボードゲームが興隆しているのでしょう?
その理由は大きく2つに集約されます。
1つは、知的欲求を満たしてくれること。
ヒトは、肉体的欲求・快感だけでは満足せず、
知的分野の欲求も非常に強い動物であるといわれます。
好奇心や達成感、未知への探求心などがそうでしょう。
ボードゲームがこれらを満たしてくれることが、大きな魅力になっているのです。
新しいルールを覚えること、勝利の方策を見つけ出すこと、
対戦相手と駆け引きすることなど、
ボードゲームは「アタマを使う」楽しみに触れることができるのです。
もちろん相手に打ち勝った時の達成感は格別のものです。
もう1つの理由は、人と人とをつなぐ優れたコミュニケーション・ツールであることです。
ボードゲームは、基本的に1人では遊べません。
誰かが一緒にテーブルを囲んでくれることで、初めて遊べるのです。
ゲーム中には必然的に会話が生まれ、
それはゲームやルールに関するトークだけでなく、
日常の話題や今日起きた出来事、恋人のこと、仕事のことなど、
様々な話題に及ぶことでしょう。
人と人とのつながりを強く、深くすることのできるツール。
それがボードゲームなのです。
実際にドイツやアメリカでは、「家族や友人との絆を深める」という点でも、
ボードゲームが愛されています。
さらに現在は、3つ目のボードゲームの魅力―――というより効能―――にも、
注目が集まっています。
「頭を使う、手先を動かす、人と会話するボードゲームには、
人間の脳への効果的な働きが認められる」というものです。
日本でもここ数年研究が進み、ボードゲームが痴呆の予防や改善、
子供の情操教育に役立つと、多くの医師や学者が唱えるようになりました。
いわゆる“脳力”を鍛える、というやつです。
ボードゲームの世界は広大です。
遊び方は多岐にわたり、パーティーで大勢がワイワイ騒ぎながら遊べるものから、
2人で頭をひねって遊ぶもの、最もオーソドックスなものは4人用ですが、
中にはボディ・アクションや軽い運動が盛り込まれたゲームまであります。
時間も5分で終わるものから、1時間程度、
丸一日かけて取り組みたいゲームなど様々です。
「ゲームと名がつくものはすべて子供向け」というのは日本だけの間違いで、
世界的にはコア層は大学生から大人です。
もちろん子供やファミリー向けゲームも多く、知育教材としても注目されています。
また、シニア層のためのゲームを開発しているメーカーもあり、
文字通り子供から老人までオールラウンドに楽しんでいます。
舞台やテーマの多様性。これも魅力でしょう。
宇宙から海底、孤島から大都会、人間界から動物界、
過去から現在そして未来、ファンタジーに歴史、ギャングの抗争、
ビジネス戦争まで、実に様々な舞台やテーマが用意されています。
そしてゲーム内容は、競りにレースに陣取り、
マネージメント、ガチンコの対決、パズル、クイズ系、
交渉もの、推理、ギャンブルなど無限のバリエーションがあります。
ひとたびボードゲームを広げれば、
テーブル上には小宇宙が広がるといっても過言ではありません。
ようこそボードゲームの世界へ!
さあ、このサイトを案内役にして、仲間や家族と一緒に、
この究極の知的エンターテイメントに触れてください。 |